こんにちは、メンタルケアサロン cococareの姫野です。
今回は不育症の私が、初めて流産をした後にかなり神経質に妊活に取り組んでいた時のお話をしてみようと思います。
最初はかなり無知だったので、「タイミングをとれば赤ちゃんが授かれる」と思っていた人間でした。それが覆された時の熱の入り方が半端なくてですね。
かなり力を入れまくって最初の2年間取り組んでいたと思います。
結論から言うと、妊活を頑張れば頑張るほど赤ちゃんから遠ざかっていました。ふと力を抜いて妊活に取り組んだ方が赤ちゃんを授かりやすく、自分の心も安定していたと思います。
どういうことか、事時系列に沿ってお話ししてみようと思います。
無知でスタートした妊活
「そろそろ子供欲しいよね!」と旦那と話をし、スタートした妊活。最初は『妊活』という言葉も知らず、排卵日より前にタイミングをとれば赤ちゃんができる!と純粋に思い込んでいた無知な人間でした。笑
ですが、タイミングをとっても赤ちゃん全然授からず。
ただ生理周期を管理していたルナルナというアプリを妊活モードに設定し、やっと排卵日をちょっと把握していくというやり方を覚えました。それくらい無知なスタートでした。
6ヶ月続けて妊活をしてみたんですけど、まったく授からず。しかも6ヶ月しか妊活していないのにすでに心も折れそうで。
そんなある日妊娠検査薬で陽性が出たんです。かなり嬉しくて飛び上がって喜びました。命を授かるってこういうことか!と感動した覚えがあります。
始めての稽留流産
気が早すぎるのですが、それからもう出産のことなど考え始めていて、仲良しの上司にも報告する始末。笑
妊娠超初期〜妊娠初期の情報収集しているときに『流産』という言葉を見つけたんですが、「自分には関係ない」「私は大丈夫」と思ってしまってスルーしてしまいました。
ですがその後、9週の診察で告げられた「赤ちゃんの心拍が止まっています」という先生の言葉。赤ちゃんは残念ながら稽留流産になってしまいました。
本当に本当に悲しく、上司の勧めもあって仕事を1ヶ月休職。
この時に『もうあんな思いはしたくない!』と思い、必死に妊活について調べ上げ、妊活に効果があるというサプリも大量買いし、タイミングも結構頑張って数こなしてとるようにしていました。
この時は生活の優先順位が妊活がトップになっていて、かなり神経質だったと思います。今振り返るとよくやっていたよな…と思うほどです。
その後妊娠検査薬で陽性は出るものの、化学流産になってしまって、ショックも大きくより妊活に力を入れるようになっていました。
再び赤ちゃんを授かるも死産になる
神経質に妊活に取り組んで約8ヶ月後、再び赤ちゃんを授かることができました。
私は『頑張りが報われた!』とかなり喜んだ記憶があります。結構へとへとだったんですが、妊娠検査薬でしっかりと濃い反応を見た時は疲れも全部払拭されて、産婦人科の予約をイキイキしながらとっていました。
そして人生2回目の産婦人科。かなり順調に育っていて、サイズも平均よりも大きめの赤ちゃん。『今回は大丈夫なのでは!?』とかなり期待できるほど経過は良かったのですが、またここで不安になる先生の話がありました。
それが『NT』『臍帯ヘルニア』『13トリソミー』の指摘です。11〜12週にかけての診察でこれほどの告知をされて、もちろん悲しみも大きかったんですが、冷静に話を聞いて、今後どうしようと考えることができていました。
そして結果的には14週の時に職場で破水し、死産となりました。
かなりいろんなことを経験できた、貴重な体験となりました。本当に赤ちゃんには感謝しかないです。
不妊治療ができるクリニックを受診&働き方も見直す
死産の経験が大きく、『もうこれ以上悲しみたくない』となぜか不妊治療ができるクリニックに通い始めました。この時は不育症という言葉を知らなかったということもあって、不妊症検査をしてもらおうと思ったんですよね。
でも検査ができて良かったです。私自身、低AMHが分かり、卵子の数が少ないことが判明しました。
それが分かってから私は更に神経質になり、職場のストレスも減らそうと仕事を正社員からパートへ切り替えました。そして『量が少ないなら質を高めよう!』と更にサプリを見直し、定期的にクリニックに通ってタイミング法を試していました。
そしてその6ヶ月後、再び赤ちゃんを授かることができましたが、またしても稽留流産。本当に本当に悔しく、この時に私の頑張ってた糸がぷっつんと切れたのを覚えています。
神経質からゆる妊活へ
こんなにこんなにこんなに頑張ってたのに3回目の流産…!!という思いでいっぱいで、だったらこんなに努力しても意味がない!といい意味でいろいろ手放すことを決意。
- 大量買いしていたサプリを最低限まで減らす
- タイミングは無理しない(1回とれればOK!)
- 仕事も正社員に戻る(「待ってました!」と言われました。笑)
- 不妊治療のクリニックの通院もやめた
不妊治療のクリニックに行かなくなった代わりに不育症の検査をしに専門のクリニックに行きました。「あ〜やっとたどり着いた…」という気持ちでかなり安心したのを覚えています。
これを機に『ゆる妊活』が始まった私ですが、明らかにこれまでと違いが出てきました。
- 妊娠検査薬で陽性を見る機会が増える(すべて化学流産)
- 1回のタイミングを大事にするために、タイミングの取り方を見直す
- 4回目の流産を経験したが、気持ちの切り替えが早かった
まず妊娠検査薬で陽性を見る機会は明らかに増えました。これまで神経質な時より頻度も高かったと思います。残念ながら私は不育症なので、全部化学流産になってしまいましたが、精神的な心の余裕ができただけでここまで変わるんだなと強く実感しています。
この時にタイミングの取り方も見直しているので、そういうのも重なってかもしれませんが、神経質な時はまったくそういうことを思い付く余裕すらなかったので、結果的にかなり良かったなと思っています。
メンタルの安定を意識した妊活へ
「最近妊活疲れたな」
「妊活ストレス溜まりっぱなしでしんどい」
という方は一度妊活に関することを手離してみてください。
これまで続けてきたことを手離すのって勇気いることですが、なんでもいいので、まずはひとつだけやめてみて様子を見るというのでも大丈夫です。
それであなたが少しでも肩の荷が降りて、心の負担が減るのであればそれは間違っていない選択だと思いますので、ぜひ続けてみてほしいです。
体の改造をしたわけでもなく、何か特別な薬を飲んでたわけでもないんですが、結果的に私が2人の我が子と出会えたのはメンタルの安定だと思っています。
なんだかんだ、妊活に1番大切なのって[心]なのかもしれませんね。